バラ水。 上品な味わい! ローズウォーター(バラ水)の歴史と使い方

朝摘みばら水 naiad ナイアード

バラ水

歴史 [編集 ] 香料原料としての花の栽培は、ペルシャにまでさかのぼる。 水蒸気蒸留は、中東(アラビア、ペルシャ)で最初に開発されたプロセスであると考えられている。 中世イスラム世界で水蒸気蒸留技術が改善されたことで、現代の様な大量生産ができるようになり、香料産業はより効率的・経済的になった。 8世紀終わりから9世紀初頭にアラビア世界で製法が確立され、広く生産されるようになった。 イスラム世界の薬剤師たちがこの技術の開発者といえるが 、それより後の時代のペルシャ人化学者の(865 - 925)または(980 - 1037)といった西洋で著名な化学者・師の名が、水蒸気蒸留の確立に貢献したとして象徴的に挙げられることもある。 中世アラビアで、バラの水蒸気蒸留はバラ水を作る目的で行われていた。 蒸留技術の進歩によって、より効率的で収益性の高い商材となった。 古来から、バラは薬学的に、栄養的に、そして香粧品の原料として使われてきた。 人、人、人は、広大な公営バラ園を果樹園や小麦畑などの耕作地と同様に重要と考えていた。 バラ油はattar of rosesとも呼ばれ、バラの粉砕された花びらを蒸留して得られる精油である。 バラ水は水蒸気蒸留の際にバラ油と共に生成される。 用途 [編集 ] 食用 [編集 ] バラ水は非常に独特な風味を持ち、ペルシャや中東の料理、特に、、 ガムドロップ ()、などのお菓子によく用いられる。 イランでは、紅茶、アイスクリーム、クッキーなどの菓子類に少量加えられている。 アラブ世界、パキスタン、インドでは、フレーバーミルク、およびなどの乳製品ベースの料理に使用される。 また、紅茶以外の甘い飲み物にも加えられる。 バラ水は、料理で使用される等のが宗教上として禁じられているため代替案としてよく使われる。 は、の選手に報酬を与える際に、の代わりにバラ水をベースにした飲み物を提供している。 また自動車レースのでも、・などイスラム圏での開催の際はにバラ水を使用する。 は長い間バラ水で味付けされてきた。 元々マジパンは中東から来たもので、中世の頃にに伝来した。 今でも食後のスナックとして提供されている。 地方ではお湯で割ったものを白コーヒー(カフウェ・バイダー)と呼ぶ。 中東地域では、一般的にやミルクにもバラ水が加えられている。 に含まれる不快な臭いや風味を隠すために、水にもよく添加されている。 ローズシロップは、バラ水に砂糖を加えられて作られる。 化粧品・医薬品 [編集 ] では、宴でテーブルと手を清めるのに使われた。 バラ水は香水にも含まれる成分である。 また、バラ水外用薬は保湿化粧水として使用されることがあり、などの化粧品に使用されることがある。 特に冬の間、インドの一部の人々は保湿と香りのために顔に吹き付けている。 インドの結婚式によく振りかけられている。 歴史的シリア地方でも化粧水として用いられている。 宗教的な使用 [編集 ] バラ水は、、、、などの宗教的な儀式で香水として使われている。 イスラム教では、にあるを掃除する時、の水にバラ水を混ぜ使用している。 また、でする時に、棺を入れる前に墓の穴の中に振り撒く慣習がある。 キリスト教、特にでは重要視されている。 の夕方にバラ水を エピタフィオス () 十字架から降ろされたキリストを刺繍した布 と信徒に振りかける儀式がおこなわれる。 教会によっては、聖水に加えてなどを洗浄することがある。 では、最も聖なる本 Kitab-i-Aqdas() 1:76 が信徒にバラ水を使用するよう命じている。 成分 [編集 ] 中央イランで、ロサ・ダマスケナのがくと花びらから伝統的な水蒸気蒸留によって得られたバラ水を、で分析した。 主に、、、、そしてhenicosane, 9-nonadecen, 、、citronellyl acetate、Methyl eugenol、、、docosane、、Disiloxane、、pentacosaneなどの多価アルコールが挙げられる。 フェネチルアルコールは、バラ水の典型的な臭いの原因となるが、バラ水の製品にいつも含まれているわけではない。 主に作られている地域 [編集 ]• イラン カムサール () - 中東最大の生産地 [ 信頼性要検証]。 また、カムサールの最高品質のバラ水は、メッカのカアバを洗うために1年に2回送られている。 2015年のイランの公式発表では、「イランのバラ水年間生産量は約26,000tで世界一位である。 」と述べている。 ジュベル・アフダル () - 伝統的な産地として有名。 モロッコ ケラア・ムグナ () - バラとバラ製品の一大産地でバラ祭りが有名• レバノン• トルコ - Gulbirlik社 出典 [編集 ]• 荻野博「」 流通經濟大學論集 11 2 , 62-75, 1976-10 流通経済大学• Mirrazavi, F. March 25, 2013. Retrieved April 29, 2015, from• Shahbazi, S. 1990. BYZANTINE-IRANIAN RELATIONS. IV, pp. 588-599. Adamson, Melitta Weiss 2004-01-01. 9780313321474. Ahmad Y Hassan, , History of Science and Technology in Islam. 山崎なつ子 『近世ヨーロッパの芳香蒸留水: 治療する貴婦人のホームメイド薬』 Kindle版、2017年• ヒロ・ヒライ 『蒸留術とイスラム錬金術』 2014年(初出:「アロマトピア第48号 イスラム文化の香りとハーブ」 フレグランスジャーナル社、2001年)• 『花の文化史』 雪華社、昭和39年• 『葡萄樹の見える回廊』 岩波書店、2002年• Rosense. com. 2012年6月30日閲覧。 Gallagher, Ian 2012年8月26日. 2014年10月24日閲覧。 - F1-gate. com・2014年2月20日• Adamson, Melitta Weiss 2004-01-01. 9780313321474. 黒木, 英充 2007. 東京, 日本: 農山漁村文化協会. 9784540060038. Land of the Turquoise Mountains: Journeys Across Iran p70• Loghmani-Khouzani H, Fini Sabzi O, Safari J H 2007. "Essential Oil Composition of Rosa damascena". Scientia Iranica 14 4 , pp 316—319. Houtum-Schindler, Albert 1897 , Eastern Persian Irak, London: Royal Geographical Society, J. Murray, p. 114. Available from but full view only available in the US. (PRESS TV)• Newspaper, Muscat Daily. Muscat Daily News. 2016年7月9日閲覧。 2016年7月9日閲覧。 Indigenous Drugs Of India p239.

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「ダマスクバラ花水」の保湿効果と香りの効能で女性ホルモンを整える作用

バラ水

歴史 [編集 ] 香料原料としての花の栽培は、ペルシャにまでさかのぼる。 水蒸気蒸留は、中東(アラビア、ペルシャ)で最初に開発されたプロセスであると考えられている。 中世イスラム世界で水蒸気蒸留技術が改善されたことで、現代の様な大量生産ができるようになり、香料産業はより効率的・経済的になった。 8世紀終わりから9世紀初頭にアラビア世界で製法が確立され、広く生産されるようになった。 イスラム世界の薬剤師たちがこの技術の開発者といえるが 、それより後の時代のペルシャ人化学者の(865 - 925)または(980 - 1037)といった西洋で著名な化学者・師の名が、水蒸気蒸留の確立に貢献したとして象徴的に挙げられることもある。 中世アラビアで、バラの水蒸気蒸留はバラ水を作る目的で行われていた。 蒸留技術の進歩によって、より効率的で収益性の高い商材となった。 古来から、バラは薬学的に、栄養的に、そして香粧品の原料として使われてきた。 人、人、人は、広大な公営バラ園を果樹園や小麦畑などの耕作地と同様に重要と考えていた。 バラ油はattar of rosesとも呼ばれ、バラの粉砕された花びらを蒸留して得られる精油である。 バラ水は水蒸気蒸留の際にバラ油と共に生成される。 用途 [編集 ] 食用 [編集 ] バラ水は非常に独特な風味を持ち、ペルシャや中東の料理、特に、、 ガムドロップ ()、などのお菓子によく用いられる。 イランでは、紅茶、アイスクリーム、クッキーなどの菓子類に少量加えられている。 アラブ世界、パキスタン、インドでは、フレーバーミルク、およびなどの乳製品ベースの料理に使用される。 また、紅茶以外の甘い飲み物にも加えられる。 バラ水は、料理で使用される等のが宗教上として禁じられているため代替案としてよく使われる。 は、の選手に報酬を与える際に、の代わりにバラ水をベースにした飲み物を提供している。 また自動車レースのでも、・などイスラム圏での開催の際はにバラ水を使用する。 は長い間バラ水で味付けされてきた。 元々マジパンは中東から来たもので、中世の頃にに伝来した。 今でも食後のスナックとして提供されている。 地方ではお湯で割ったものを白コーヒー(カフウェ・バイダー)と呼ぶ。 中東地域では、一般的にやミルクにもバラ水が加えられている。 に含まれる不快な臭いや風味を隠すために、水にもよく添加されている。 ローズシロップは、バラ水に砂糖を加えられて作られる。 化粧品・医薬品 [編集 ] では、宴でテーブルと手を清めるのに使われた。 バラ水は香水にも含まれる成分である。 また、バラ水外用薬は保湿化粧水として使用されることがあり、などの化粧品に使用されることがある。 特に冬の間、インドの一部の人々は保湿と香りのために顔に吹き付けている。 インドの結婚式によく振りかけられている。 歴史的シリア地方でも化粧水として用いられている。 宗教的な使用 [編集 ] バラ水は、、、、などの宗教的な儀式で香水として使われている。 イスラム教では、にあるを掃除する時、の水にバラ水を混ぜ使用している。 また、でする時に、棺を入れる前に墓の穴の中に振り撒く慣習がある。 キリスト教、特にでは重要視されている。 の夕方にバラ水を エピタフィオス () 十字架から降ろされたキリストを刺繍した布 と信徒に振りかける儀式がおこなわれる。 教会によっては、聖水に加えてなどを洗浄することがある。 では、最も聖なる本 Kitab-i-Aqdas() 1:76 が信徒にバラ水を使用するよう命じている。 成分 [編集 ] 中央イランで、ロサ・ダマスケナのがくと花びらから伝統的な水蒸気蒸留によって得られたバラ水を、で分析した。 主に、、、、そしてhenicosane, 9-nonadecen, 、、citronellyl acetate、Methyl eugenol、、、docosane、、Disiloxane、、pentacosaneなどの多価アルコールが挙げられる。 フェネチルアルコールは、バラ水の典型的な臭いの原因となるが、バラ水の製品にいつも含まれているわけではない。 主に作られている地域 [編集 ]• イラン カムサール () - 中東最大の生産地 [ 信頼性要検証]。 また、カムサールの最高品質のバラ水は、メッカのカアバを洗うために1年に2回送られている。 2015年のイランの公式発表では、「イランのバラ水年間生産量は約26,000tで世界一位である。 」と述べている。 ジュベル・アフダル () - 伝統的な産地として有名。 モロッコ ケラア・ムグナ () - バラとバラ製品の一大産地でバラ祭りが有名• レバノン• トルコ - Gulbirlik社 出典 [編集 ]• 荻野博「」 流通經濟大學論集 11 2 , 62-75, 1976-10 流通経済大学• Mirrazavi, F. March 25, 2013. Retrieved April 29, 2015, from• Shahbazi, S. 1990. BYZANTINE-IRANIAN RELATIONS. IV, pp. 588-599. Adamson, Melitta Weiss 2004-01-01. 9780313321474. Ahmad Y Hassan, , History of Science and Technology in Islam. 山崎なつ子 『近世ヨーロッパの芳香蒸留水: 治療する貴婦人のホームメイド薬』 Kindle版、2017年• ヒロ・ヒライ 『蒸留術とイスラム錬金術』 2014年(初出:「アロマトピア第48号 イスラム文化の香りとハーブ」 フレグランスジャーナル社、2001年)• 『花の文化史』 雪華社、昭和39年• 『葡萄樹の見える回廊』 岩波書店、2002年• Rosense. com. 2012年6月30日閲覧。 Gallagher, Ian 2012年8月26日. 2014年10月24日閲覧。 - F1-gate. com・2014年2月20日• Adamson, Melitta Weiss 2004-01-01. 9780313321474. 黒木, 英充 2007. 東京, 日本: 農山漁村文化協会. 9784540060038. Land of the Turquoise Mountains: Journeys Across Iran p70• Loghmani-Khouzani H, Fini Sabzi O, Safari J H 2007. "Essential Oil Composition of Rosa damascena". Scientia Iranica 14 4 , pp 316—319. Houtum-Schindler, Albert 1897 , Eastern Persian Irak, London: Royal Geographical Society, J. Murray, p. 114. Available from but full view only available in the US. (PRESS TV)• Newspaper, Muscat Daily. Muscat Daily News. 2016年7月9日閲覧。 2016年7月9日閲覧。 Indigenous Drugs Of India p239.

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バラ水

バラ水

com 最近、飲用もできる、無農薬で栽培された香り高いバラで作られるローズウォーターに注目が集まっています。 その歴史は、紀元前810年頃まで遡ります。 古代ペルシャのファリスタン州では、ローズウォーターを約3万壺もバグダッドに納入するよう義務付けられていました。 当時、ローズウォーター生産の中心であったファリスタン州及びシラーズ周辺で作られた大量のローズウォーターは、インド、中国、イエメン、エジプトへも輸出されていたとのことです。 それらの輸出先では、ローズウォーターは宗教の儀式や洗浄、飲用、薬用、美容、体の香り付けなどに使われ、古くからその地の人々の暮らしと文化に深い繋がりを持っていました。 なお、古代ペルシャは、バラを庭に並べて植えるなど、バラを栽培した最初の地といわれています。 com それらのバラに魅了された、古代ペルシャを支配したイスラム教徒のアラブ人たちは、6世紀にバラをイスラム教のしきたりの中心にすえました。 10世紀には、アラブの医師アウィンケンナが、冷却管を使用する蒸留技術を完成させましたが、その際実験に使用されたバラは、ダマスクローズだったようです。 現在でもイランは、生産した高品質のローズウォーターを、毎年大量に、聖地メッカの壁を洗浄するために輸送しています。 ローズウォーターの作り方 長野県にあるアサオカローズにて行われる蒸留の様子。 日が高くなると、バラの花の精油の含有量は、約30%にまで減ってしまうとされています。 そのため、なるべく日が高くなる前(午前5~10時頃)にバラの花を摘み取り、そして蒸留は、摘み取ってから、なるべく数時間のうちに行わなければなりません。 蒸留は、主に伝統的な水蒸気抽出法で行われます。 水蒸気抽出法では、水と香り豊かなバラを蒸留釜に入れて熱することで発生する水蒸気を冷却し、液体に戻します。 その時に分離した水分がローズウォーターで、油分がエッセンシャルオイルと呼ばれるバラの精油です。 ローズウォーターの利用法 飲用する際は、無農薬で栽培されたバラで作られたローズウォーターを選びます。 無農薬で香り豊かなバラを使用して作られたローズウォーターは、口に含むと、とても香り高く上品で優雅な味わいです。 そのままグラスに注いで飲んでもいいのですが、ローズウォーターに砂糖を加えれば、ローズシロップができます。 また、ローズゼリーやローズドレッシングなど、香りを生かしたお菓子やお料理作りにも最適です。 例えば、グラスの底に、お好みの量のローズジャムを入れ、氷を加えて、ゆっくりローズウォーターを注ぐと、2層のドリンクができ上がり。 ローズウォーターの成分と作用 成分の大半はフェネチルアルコールで、他にシトロネロール、ゲラニオール、リナロールなどが含まれます。 ローズウォーターには、肌を整え、清潔にするための殺菌消毒作用と収れん作用のあるローションとしての美容効果も期待できます(個人差がありますので、肌に合わない場合は利用を控えます)。 com ローズウォーターの生産量で世界1位を誇る国はイランであり、ファールズ州のシラーズやダラブ、イスファハーン州のカシャーンなどで多く作られています。 2015年のイランの公式発表では、イランのローズウォーター年間生産量は約26,000tでした。 他には、ブルガリアのカザンラク、トルコのウスパルタ、モロッコのケレアメグーナ、フランスのグラース、インドのガーズィープル、オマーンのアリラ・ジャバルアフダール他があります。 日本産のローズウォーター 日本産のローズウォーター。 日本国内でも、無農薬で栽培された香り高いバラを使用して作られたローズウォーターを入手できるようになりました。 どちらも、八ヶ岳の湧き水を使用して蒸留された、ピュアで、バラのエネルギーが凝縮された大変香り高いローズウォーターです。 ローズウォーター自体はどちらも無色透明です。 ダマスク系のバラは、香り高い品種が多く、古い時代から儀式や香料用に栽培がされてきました。 つまり、イスラムの世界では「最高の花」として用いられています。 このバラは、もともとイランにあったバラで、イスファハーン州のカシャーンにて、ローズウォーター及び、ローズエッセンシャルオイルを生産するために、栽培されているのだそうです。 八ヶ岳南麓の気候に適し、アサオカローズの浅岡正玄(あさおか まさはる)氏と奥様のもとで元気に生育しています。 バラと人との悠久の歴史を物語るような、深く豊かなダマスクの香りと味わいがあります。 つまり、「宇宙に行った最初のバラ」となりました。 こちらは、ダマスク香にティー香やフルーツ香が混ざったような、豊かな中にも爽やかさと甘さを含んだ香りと味わいがあります。 夏の暑い時期、冷たく冷やしたローズウォーターで、体も心もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。 参考文献:『バラ油』ジュリア・ローレス著、高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社) 今回伺ったアサオカローズさんでは、もさせていただけます(季節限定・詳細は以下までお問合せください)。 「日本ローズライフコーディネーター協会」代表。 近著に『アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり』(家の光協会刊)、『ときめく薔薇図鑑』(山と渓谷社)著、『ちいさな手のひら事典 バラ』(グラフィック社)監修など。 TBSテレビ「マツコの知らない世界」で「美しく優雅~バラの世界」を紹介。

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