春 牧 小説。 おっさんずラブで春牧にやってほしかったこと

#春牧 #OL【腐】小説500users入り 春牧がただ甘い話

春 牧 小説

牧の嫉妬のお話。 映画が間近に迫ってきましたね…! 最近そんな感覚から、今のうちに出しとかないと確実にお蔵入りするネタいっぱいあるよね…と危機感を覚え始めました 遅 日付が変わって、今日でちょうど1ヶ月前! 723! すでに今さら感満載の、連ドラネタの眠ってたやつを引っ張り出してきたので供養しておきます。 4話の内容に沿ったお話です。 あの時こんな事考えてたかな…という牧目線のぼやきがずっと続くだけ。 嫉妬しまくって可哀想だけどおバカです。 真面目に読まなくて大丈夫です。 先日長編を書き終えて、難しい事あんまり考えられなくなってます 笑 なのでゆるーく生暖かい目で見てやってください。 特に山もオチもなく、バーっと進んでいきなり終わります! Twitterアカウント 鍵• 「牧くん…ほんと急にごめんね、少しの間泊めて!」 その日、嵐は突然やってきた。 恋のライバルが、俺たちの平穏な生活に侵入してきたのだ。 それは俺の大好きな人とお似合いの、幼なじみの女性。 …牧大ピンチ。 このピンチを、回避せよ。 頭の中で警報が鳴り響くけど、帰る場所がない彼女にそんな風にお願いされれば、拒否できるはずもなく。 すんなり彼女を家の中へ迎え入れた。 もちろん協力出来ることはしたいし、俺だって、彼女がキライなわけじゃない。 けれど、大問題は早々に起こる。 「私、ベッドじゃないと寝れないんだ、ごめん!」 急な突撃にあっけにとられて、幼なじみ感全開で二階の部屋に向かっていく彼女を受け流してしまったけど…。 つまりそれは、そういうことだ。 彼女が春田さんのベッドに…? 「っ~」 見慣れた部屋に、見慣れないスーツケース。 リビングに降りてきた彼女が春田さんに色々と愚痴っている間に、そのベッドを整えようと部屋に足を踏み入れたのだけど。 布団を目の前に仁王立ちすると、ゴゴゴゴ…と黒い何かが自分の背中から出ているような気がする。 …仕方ない。 幼なじみだ。 やましい気持ちなんて、お互い全くないかもしれないし。 ……んなわけあるかぁ!! ごく普通の男女がベッドの貸し借りしてそんなこと! 「あーーっ」 考えるな。 考えたら爆発する。 俺は仏だ。 悟りを開いた男牧凌太。 俺にはベランダに干す時位しかご縁のない掛け布団をただただ無表情で整え、今日貸すための寝間着を探そうと今度はタンスの前に立った。 …貸したくない…。 いっそ俺のを貸してもいいけど。 いや…幼なじみの家に泊まりに来て、その同僚の服を借りるとか意味不明だよな。 はい却下。 もしかしたら、寝間着位持っているかもしれない。 けど、どうする。 女子力全開の、可愛くてフェミニンなパジャマ姿なんてもし見せられたら、どうする。 「…」 幼なじみ相手とはいえ鼻の下伸ばした春田さんが一瞬で目に浮かぶし、最悪その気になってしまえば、このベッドを貸すどころか二人でなだれ込むなんてことも…。 「あーーーっ、くっそ…!」 作業が進まない…。 とにかく、色気のない寝間着を無理にでも貸しておかなきゃ。 だからって普段春田さんが着ているスウェットは絶対に貸せない。 彼女が着てるのを見たら俺がマジで嫉妬に狂う。 めちゃくちゃダサいやつにしようか。 いや、それか春田さんぽくない無難なやつ。 そうだな…俺の精神衛生上、春田さんが着てるのを一度も見たことないやつがいい。 そう思って、タンスの奥の方から色々と引っ張り出す。 下は、長ズボンじゃさすがに大きすぎるだろうから、短パン…。 「いや…」 どうする…素足か…。 でもやっぱり。 そこは10000歩譲って目をつぶるしかないんじゃないか。 上下だるだるの彼パジャマみたいなのを貸すのはどうにか避けたいし、かといって女性の武器とも言える、股下ほとんどないようなショートパンツを出してこられるよりましだ。 これなら膝くらいまではある。 あぁ、NGが多くて厄介だな…。 トレーナーは、なんかダサいけど、まぁ普通っぽいの発見。 ちょうどいいか。 …これを貸すのか…くそ…。 一緒に住んでる俺だって服なんて借りたことないのに。 複雑な気持ちになって、ぎゅっとそれを抱き締めると、思わず匂いを吸い込んだ。 「うぉっ…」 これは、好都合…。 タンスの匂いしかしねぇ!! 完全に実家のタンスの匂い。 これはいい。 俺は急にテンションを持ち直し、それをベッドの上に置いて、二人のもとへと戻ったのだった。 リビングで合流すると、彼女はオットマンに腰掛け、春田さんはダイニングチェアに丸まって座り、何やら雑談をしていた。 俺も彼女に今日の経緯を簡単に聞くと、夕飯すらまだ済ませていないと言う。 コンビニ行ってくるから気にしないで、なんて言うけど、それじゃあまりに不親切だろう。 だから家にあるもので、簡単な夜食を作った。 「え、これ牧くんが作ったの?」 そう言って目を輝かせる彼女が座るのは、俺の隣の席だ。 春田さんの、隣にも向かいにも座らせるつもりがない俺が迷わずランチョンマットを敷いた場所。 キッチンを片付けてから、いつもの黄色いマグカップを春田さんに手渡して、その正面を陣取ってちょっとした優越感に浸る。 俺はこうして毎日春田さんの飯作って世話してるんですよ。 そんなアピールも込めて作った夜食。 それを絶賛しながら食べる彼女は、さらに二階に寝間着を用意してある事を伝えると、執事みたいだなんて俺を褒めた。 嬉しいような気もするけど、俺はそういうポジションを目指しているわけでもなく。 …まぁ、そこは嬉しい言葉として流すとしよう。 そんな事を考えていると、向かい側からの熱視線。 「まき、俺も食べたい」 「あげないよ」 あなたにはもうちょっとまともな夕飯食べさせたでしょうが。 「ちょっとくれよ」 「人の取らない。 もう…ちょっと待ってて」 そのおねだりが彼女に向いたところで、早々に俺が折れることになる。 見たらきっと食べたいって言い出すんだろうなって、全部予想済みでフライパンに多目に作っておいたパスタの残りを出してあげた。 すでに食後だというのに甘やかしてると思うけど、小さめのお皿に軽めに盛ってあげた量だから、今日くらいはいいだろう。 しかし…ここまで鉄壁のガードでなんとかやってきたと思ったのに。 思わぬ大事件発生。 「閉店パーティーの時、たまたまテーブルの下見ちゃったんだけど……」 元カレと、手を繋いでいるところを見られていた。 もう、詰んだ…。 「盛大な勘違いでした」 違う。 違うって。 「よかったじゃん。 一安心だね」 漏れ聞こえる二人の言葉が、胸に重く残る。 …自業自得だ。 春田さんのことが好きなくせに、寂しさに浮わついた自分にバチが当たったんだ。 落ち込んで、その日はぐるぐるしながら眠りについた。 …眠りにつく前に、ソファで春田さんが一人で寝ている事だけは、しっかり確認した。 勘違いされてしまった事はもう仕方ない。 今俺にできることをしよう。 俺の使命は、一刻も早く彼女を追い出…いや、彼女の家を取り戻してあげること。 そうやって役に立てば、春田さんもきっと喜んでくれるはず。 そして数日後。 奮闘の結果、悪質業者とのやり取りは俺たちの勝利となった。 春田さんは、牧のおかげだなんて電話で伝えてくれたけど、やっぱり彼女に優しくて。 「いいよだって、まだ家ん中ぐちゃぐちゃだろ」 「…」 「気ぃ使うなって。 俺とお前の仲だろ」 俺がどんなに足掻いたって敵わないんだなって、電話している後ろ姿に、静かに心が折れたんだ。 帰宅して、ポッキリ折れた心のまま、俺はこの家を出ていく事を決めた。 春田さんが風呂に入っている間に準備をして、とりあえず残りの荷物はまた今度取りに来よう。 「俺、出ていきますね」 本気なら、勝手に出ていけばいいのに。 それは、短期間でもお世話になった先輩に黙って出ていくなんて失礼だと思ったからだ。 引き止めてくれるかもって、少しの期待を込めたから。 「武川さんとこお世話になろうと思って」 手を繋いでいるところを見られた元カレの名前を出して、また少しでも気を引きたかった。 "なんだ、そっか" 昨日安心していた言葉のように、そんな風な反応をされて玉砕するのが目に見えているのに。 けれど意外にも春田さんは、困惑の反応と、なんだか怒っているような顔を見せた。 確かに、急すぎたかな。 でもいいんだ。 そうしてなんとか自分を奮い立たせ、 俺を呼び止める春田さんを、なんとか振り切った時だ。 「行くなって!!」 「…!?」 後ろから追いかけてきた腕に、引き止められた。 …は? …ちょっとまって。 何が起きてる!? 「…えっ…?」 抱きしめ…え…胸、今絶対揉まれたし…顔近い…えっ…。 痛いくらいに力強い腕と、風呂上がりの火照った体。 上気したその体が、じっとりと俺の背中を濡らすみたいに、熱い。 ちょっとまって…むり…っ。 「ただいまー」 「「!?」」 これは…? ラッキー展開っ…!? 「へっ…」 誰もがびっくり。 3人ともが動けずにいると、やっと俺を解放した春田さんの「おかえり」の一言に、正気を取り戻したような彼女は、慌てて白菜を買いに行った。 か…勘違いした…!!!! 階段の手すりにヨロッともたれながら、心の中でちっちゃな俺がピョンと跳ねてガッツポーズする。 これで政宗との居酒屋の一件はチャラかもしれない。 どうだ…俺達だって、こんな事しちゃう仲なんですよ…。 って、元カレの顔を思い出しながら、去っていった彼女に語りかけるほど未だに頭は大パニック。 そして彼女への嫉妬と、抱き締められた衝撃と、溢れる好きの気持ちを暴走させた俺は。 二度目の体当たり。 (一度目は全裸の春田さんにいきなりキスして放送禁止用語を言い放った) 「俺と、付き合ってください」 今度は、清い清い言葉。 「……はい」 そして思いがけず、 了承の返事をもらったんだ。 それから俺達の、清い清いお付き合いが始まった。

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#春牧 #OL【腐】小説100users入り うらやむココロ

春 牧 小説

手帳に赤丸が増えて行く。 今日の日付にも丸を付けて、 そして、もう2日したら、 赤い花丸・俺と春田さんのはじめての温泉旅行! (俺、柄にもなく浮かれています、春田さん) 会社の昼休み、自分のデスクでお弁当を食べながら、 俺は恋人専用の手帳を手に、つい、微笑んでしまう。 「なーにしてんの? まきぃ」 「は、はるたさっ!」 いきなり後ろから抱きつかれて俺は悲鳴を上げる。 ちょ、ちょっと、 春田さんっ、 ここ、会社なんですけど!!!??? 「って、お前かよ」 「えへ、似てた? 今の似てた?」 「似てない」 「うっそだー! だってだまされたじゃんっ、今!」 俺が振り向いたら、 後ろに立っていたのは何と、マロ、こと栗林だった。 「だ、だまされてない」 「ねぇこれ何? この花丸何? この日何あんの!?」 「ちょっと! 勝手にひとの手帳見ないで!」 「あっそうか! どっか出かけるんでしょ? 何処行くの? もしかして春田さんと行くの!? やだ、やらしいー!」 「ちょっ、ちょっと!」 手帳を取り上げられて俺は悲鳴を上げる。 ちなみに今、春田さんは外回り中で社にいない。 「えっ! 牧くん! 春田くんと温泉行くの!!!???」 「えぇ、まぁ・・・」 (面倒くさいの増えた!) 話に参加して来たのはまいまい、こと瀬川さんである。 あぁ、 一番知られたくないふたりに知られちゃったよ。 済みません、春田さん。 「何処行くの!?」 「東北の - 温泉です」 「そこ良いらしいわよ。 肩こり、神経痛、五十肩、リウマチなんかに効くって」 「へぇ」 さすがに瀬川さんは色々詳しい。 参考になります。 あぁ、ふたりがあまりにも騒ぐから、 武川主任も自分のデスクからこっち見てる。 俺に取って面倒くさいトリオが社に残っている。 「ねぇねぇ、 めっちゃ顔赤いよー? 何やらしいこと考えてんのっ!」 マロが俺の顔を指差してケラケラ笑う。 えっ、いや、俺、 何で赤面してんだよ! 「あら、本当に顔が赤いわよ、牧くん!」 「えっ、そ、そうですか?」 瀬川さんも俺の顔を見て大声で言う。 えっ、えっ、そうかな? 俺は思わず自分の顔をさわってみる。 ん、ちょっと火照ってるかも。 そこで、 主任がずんずんとこちらにやって来て、 いきなり、俺のおでこに、自分のおでこをつける。 「ひっ! ちょ、ちょっと主任!」 「牧」 「は、はい」 「お前、熱あるぞ」 (最悪だ・・・) その夜、 家に帰って来て俺は、キッチンで夕食の支度をしながらため息をついていた。 (幼児じゃあるまいし、 たかが温泉行くくらいで微熱出すとか) 今日の夕食は、昼間暑かったのでさっぱりとしたものにする。 そうめんとトマトを湯がいて、コロコロに切ったアボカドを乗せ、 ごま油とめんつゆをかけ、金ゴマと千切りの味付海苔を添える。 あんまり俺、今、食べたい気分じゃない。 (具合の悪さは感じないけど、やっぱり、 ちょっと身体が火照ってる) 自分の身体をきゅっと抱いてみる。 そう言えば昨日の夜、 最後まではしなかったけれど - - 凌太、凌太・・・。 (春田さん・・・。 俺、あなたと温泉なんか行ったら、どうなっちゃうんでしょう) 恋人と温泉などに行ったことがない俺に取って、 そこは正に未知の領域だ。 ましてや、 あなたから言い出したことなら。 (絶対、これ以上熱は上げない。 意地でも、春田さんと温泉に行く!) 「只今ー!」 俺が心に固く誓ったところで、愛しい恋人が帰って来る。 「おかえりなさい!」 (よし、 あと2日。 絶対、春田さんには、 俺に熱あること悟らせない) だって、知られたら、彼は絶対旅行をやめようって言い出すから。 そんなの絶対にいやだ! 俺は春田さんと温泉に行く! 「まぎいいいいい、おながずいだよおおおおお」 「ちょっと、抱きつかないでくださいっ!」 玄関でいきなり彼に抱きつかれ、俺は悲鳴を上げる。 「づめだい。 まぎがづめだい。 あれ、ちょっとあったかい?」 (クソ、いつも鈍いくせにこう言う時ばっかり!) 「今、火を使ってましたから。 早く手を洗って着替えて来てください」 「はぁい!」 (クソ、笑顔超かわいい。 本当に、本当にもうこのひとは) 俺がどれだけあなたに惚れているかなんて、 きっとあなたは、知らない。 (だるい。 食欲ない・・・) 「うま、うま」 彼が夕食をもりもり食べている目の前で、 俺は思わず眉間を指で押さえる。 しまった。 熱が上がって来たかも。 「なぁ牧、お前、何だか具合が悪そうだけど」 「えっ、いえ! そんなことありません。 ほら、今日暑かったから!」 「・・・・」 彼は箸を止めて疑いの眼差しで俺を見ている。 あぁ、 この場をどう切り抜けよう。 「お前、暑いの苦手なの」 「えぇ、ちょっと」 「そうか。 そう言われればそう見えなくもないな」 「そうですか」 「隙アリ」 「えっ?」 気がついたら彼が俺のおでこに大きな手を当てていて、 (し、しまっ、た!) 「なぁ牧、お前、いつから熱あるの?」 「・・・・」 彼が真顔で俺を見る。 怖いくらいに真剣な目だ。 (怖い) 「た、たいしたことじゃないです。 これくらい、」 「そんなこと今俺は聞いてないの。 なぁ、お前、いつから熱あるんだ。 凌太」 「っ!」 こうなるともう完全に俺の負けだ。 俺は一瞬目を閉じて、 「ひ、昼間から・・・」 「よろしい」 正直に白状した。 だって、真顔の彼は本当に怖い。 「喉痛くない? 蜂蜜湯作ってあげようか? 頭は? 薬飲む? 身体気持ち悪くない? 拭いてやるよ」 (あああああ、すっかり春田さんが、 俺の熱出し時のスペシャリストに!) 俺は早速彼の自室のベッドに寝かされ、おでこに熱冷まし用のシートを貼られている。 枕元には湯冷ましの入った小さなポット。 寒くなった時のために毛布がもう1枚用意され、 市販薬の種類に寄ってはアレルギー症状が出る俺のために、 俺に合った頭痛薬と風邪薬も用意されている。 いたれりつくせりだ。 「いえ、自分で出来ますから、それくらい」 「遠慮するなよ。 病人なんだから」 「いえ、それくらい、自分で、 ぎゃっ!」 彼が俺の着ているTシャツをペロンとめくったので、 俺は悲鳴を上げる。 「凌太ぁ、 させて?」 「・・・・」 小首をかしげてかわいくおねだりされ、 俺は何も言えなくなる。 あぁ、もう、 アンタ何処からが天然で、何処からが計算なんだ!!! (もう駄目だ。 恥ずかしさの極みで熱が上がる) 上半身が裸の状態で彼と向き合う。 彼は俺の顔から首を、 お湯で濡らして絞ったタオルで丁寧に拭って行く。 (春田さん、お願い。 何かしゃべって) 腕を拭かれ、手を上げさせられて、脇を拭かれる。 明るいところでこんなことをされて、頭が沸騰しそうだった。 絞り直されたタオルで胸を拭かれる。 そこで、 彼がふっと笑った。 「乳首、たってる」 「!!!」 さもおかしそうに言われて、俺は首まで真っ赤になる。 消えられるものなら、今すぐ彼の前から消えたかった。 「んっ」 彼が俺の両の乳首に、軽く爪を立てる。 「感じてるの? 悪い子だなぁ」 「だ、だって、春田さんがっ」 「俺が何?」 「やだ、ちょっとやめっ、春田さんっ。 あ!」 彼が俺の左乳首を口に含む。 舌先でころころ転がされて、 俺は思わず甘い悲鳴を上げていた。 「牧」 「な、何ですか、春田さん」 「ごめんな」 「何で、」 彼が俺の背中に腕を回し、胸に顔を埋めて来る。 彼の呼吸を直接胸に感じ、とても苦しくなった。 「俺、知ってたんだ。 実は」 「何をです」 「お前が熱あること」 「!?」 彼は俺の胸に顔を埋めたままだ。 俺は、驚きで目を見開く。 「俺が外回りから帰って来た時、 武川主任が教えてくれたんだ。 牧、俺はずっと待ってたんだよ、一日中」 「な、にを?」 「お前の口から、『今日は具合が悪いです。 だから、ゆっくり休ませてください』って言うのを」 「春田さん・・・」 彼が腕をほどいて俺を見上げて来る。 その顔がとてもやさしくて、 俺は思わず目を潤ませてしまった。 「それなのにお前と来たら、 まるで何でもないような顔して仕事してるし、 帰って来ても食事作ってるし」 「す、済みません」 「謝らなくて良いけど。 ごはん美味しかったし。 でも、もっと俺に甘えてくれて良いんじゃない?」 「春田さん・・・」 (どうしよう。 彼がこんなにやさしい。 とってもやさしい。 うれしい。 でも、どうしよう、俺) 心臓がドキドキ、ドキドキ言い始める。 俺、こんなにしあわせで良いんだろうか。 「あ、甘えるって、どうすれば・・・」 俺がかすれた声でそう訊いたら、彼の目がまんまるくなる。 「そうだなぁ。 たとえば、ごはんは買って来て欲しいとか、 洗い物とか風呂の掃除とか、洗濯物を畳むのとかをやって欲しいとか」 「で、でも」 「なぁ牧、俺に何して欲しい? 何でも言えよ。 お前のして欲しいこと」 「~~~~~」 あまりにも彼の顔が頼もしいから、 俺は急に安心してしまって、 そうしたら、涙がポロポロこぼれて来てしまった。 「い、言わないで欲しい・・・」 「何を?」 「『温泉には行かない』なんて・・・」 「うん、言わないよ」 その言葉に俺は安心する。 行けるんだ、俺たち、温泉旅行に。 「そ、それから」 「ん、それから?」 「ず、ずっと、 そばにいて・・・」 言葉は最後まで続かなかった。 彼が俺の唇をふさいだからだ。 「んっ、んっ」 蜜を絡めるとても甘くて情熱的なキス。 頭が煮えそうだ。 彼とキスをして、俺は、はじめて膝の力が抜けると言う感覚を覚えた。 唇がふっくらしていてやわらかくて、 蜜が甘くて、ディープキスがこんなに美味しいなんて知らなかった。 永遠にキスをしていたい。 彼となら。 「凌太」 「は、はい、創一さん。 あっ」 ベッドに押し倒されれぎゅうううっと抱きしめられる。 その腕の力強さとあたたかさに、俺は安心して身をゆだね、 目を閉じたらまた新しい涙が頬をすべって行った。 「ずっとそばにいるから」 「はい、ありがとうございます」 「安心して、ゆっくり休んで」 「はい」 (どうしよう。 こんなに愛されたら、俺、俺) 逃げ出したいくらいに戸惑うのに、足が動かないのは、 結局彼のぬくもりがとても心地良いからだ。 (彼のにおい、温度、そして身体の弾力、腕の力、すべてが) 熱を持ったおでこにちゅうっと口付けられ、 そこから甘いしびれが全身にまわる。 「創一さん」 「ん、何、凌太」 「温泉、楽しみですね」 「うん、そうだな。 俺もだよ」 「大好き」 「ん、 俺のほうが大好き」 耳に甘くささやかれてそこもしびれる。 俺は彼の腕の中で、思わずふんわりと微笑む。 今回の熱はすぐに下がりそうな気がした。 こんなにも彼がやさしいから。 20 公開).

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おっさんずラブで春牧にやってほしかったこと

春 牧 小説

二次創作小説まとめときます。 「ギフト」は、「牧の一番欲しいもの」「春田が一番見たいもの」の連載をまとめて一本の小説にしたものです。 pixivには両方載せてますが、読むには連載のサイズの方が私の感覚には合うみたい。 多分、いつも読む小説の文庫本の、ちょうど2ページ分くらいな字数なのかも。 (ここでページをめくりたくなる)というところで「続く」にしてるのかもしれないと、今日気づいた。 本はやっぱり紙で読みたい。 ぱらりとページをめくって味わいたいですね。 コミックはで読んじゃってるけど、タップして次の画面に変わるスピードと、私の読字のスピードが合わず、イラっとすることもしばしば。 これは世代間で全然異なる感覚かもしれませんね。 溜まってきたら、プリントアウトして製本してみよう。 時間がかかる作業ですが、小説を書くのはやっぱり面白いです。 ktdmtokttn.

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